Quantcast
Channel: リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?
Viewing all articles
Browse latest Browse all 483

東海地震発生時を想定して南アルプスルートの妥当性を検証すべき

$
0
0
リニア中央新幹線の、補正版環境影響評価書(静岡県編)の検証作業を一通り終えました。
 
間違い、記載内容の矛盾等が多数見受けられ、かなり問題点が多いように思われます。また、環境影響評価に直接関係のない点でも問題が多いように思われます。量が多くてここには書ききれませんので、別のページにまとめておきました。
 
クリックしてください。
 
 
 
 
それから、環境影響評価とは直接関係がありませんが、やはり自然環境に関係するという点で、次のようなことも気になりましたので、新たに付け加えておきます。
 
 
 
「リニアは東海地震で東海道新幹線が被災したときに不可欠」という話を、4年前にJR東海が国に提出した資料から、昨日ネット上に公開されたホリエモン氏の話に至るまで、ずうっと聞かされてきたけれども、「じゃあ、南アルプスルートというのは、東海地震の際にも被災しないのか?」ということを検証した結果は一度も目にしていません。
 
当たり前すぎる疑問なのになんで??
 
なお、評価書の実物を見ながらでないと分かりにくい構図になっておりますが、どうぞご了承ください。そのうち、詳細な説明をしようと思ってますが…。
評価書の実物についてはこちらのJR東海のページからダウンロードなさってください。
 
別に、評価書がものすごくヘタクソだからって、あるいは東海地震発生時の検証がなされていないからといって、リニア計画に反対するというわけではありません。ヘタクソな評価書で事業着手するとマズい事態になってしまうし、東海地震で東海道新幹線と同時被災するようなことになったら大変だから、きちんと懸念は払しょくしてもらわないと困る!!ってことを、強調いたします。
 


 
環境影響評価というのは、環境に影響を及ぼす可能性の高い、土地の改変をともなう大規模な事業を行う前に、事業者に対して事前に環境への影響を調査・予測・評価を行わせ、対策(環境保全措置)を考えさせるという制度です。
 
環境影響評価制度は、大雑把に言うと、
 
①最初に調査方法を記載した方法書を作成し、
②方法書について住民や自治体の意見を受けつけ、
③調査・予測・評価をおこなって環境保全措置を考え、
④それを記載した準備書を作成し、
⑤準備書について住民や自治体の意見をうけつけ、
⑥意見をもとに準備書の記載内容を変更した評価書を作成し、
⑥評価書について環境省からの審査を受け(担当大臣経由)、
⑦担当大臣意見をもとに評価書を補正し、
⑧補正評価書を担当大臣に提出し、
⑨事業認可審査の判断根拠とする
 
 
という手続きになっています。今は、⑨の段階です。
 
一連の手続きを定めた環境影響評価法という法律によると、評価書を審査して環境面への影響が緩和できていないと判断される場合は、事業認可してはいけないことになっています。リニアの評価書静岡編の場合、影響が緩和できていないというよりも、書いてあることが間違っているんですけど…。
 
重要種とした73種の植物について、現地で見つかっていると書いてある部分と、見つかっていないと書いてる部分とがあるとか…。
 
こういう間違いに、国土交通省の担当者の方は気付いてらっしゃるのかなあ?

Viewing all articles
Browse latest Browse all 483

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>