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Channel: リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?
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リニア反対グループはどうして情報発信しないのだろう?

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JR東海によるリニア建設事業の進め方や、問題点を放置したまま事業推進に猪突猛進となっている行政に疑問が募る一方です。先日は日刊建設工業新聞という業界紙にて、リニア着工を「30年来の夢の実現。町民こぞって歓迎!」とする早川町長のインタビューが掲載されていました。

そのいっぽう、早川町在住の方からは不安や反発の声が個人的に伝わってきており、町行政と町民との間で意識の乖離が生じているのではないかと思われるところです。

その一方で、リニア計画に対する反対運動のあり方にも疑問が募る一方です。

例えば…

静岡県でも複数の市民団体が結成されて反対運動を起こしており、事業中止を求めた訴訟を起こす計画だそうで、時折集会が開かれているようです。

ところがこの反対運動というものについて、残念ながら、実態が伝わってきません。どういう経緯なのか赤旗では取り上げられてはいるようですけど、地元の静岡新聞で取り上げられることはほとんどありません。それに、ホームページなどを設けてもいないようでして、自らの情報発信は積極的になされていないようです。

某SNSにおいては情報提供がなされているようですが、SNSの性格上、もとより顔を見知った仲間内でしか情報のやり取りがなされないでしょうから、積極的に仲間を増やそうという意思は弱いのかもしれません。つまり、ふつうの県民としては、何をしているのか知る術がほとんどないのです。

断片的な情報では、浜岡原発の廃炉や運転再開中止を求めて活動しているグループが、そのままリニア反対に移行しているようでもあります。他方、南アルプスの自然破壊が問題になっており、それを理由として反対運動を起こしているのにも関わらず、従前より動植物の調査・研究を行っている既存の団体やNPOとは、あまり交流がないようです。

静岡のグループは、昨2014年8月の、JR東海への事業認可前後から急に動き出したようですけど、それまでの環境影響評価手続きにおいて、彼らがどのような意思表明を行ってきたのかも、まったくわかりません。配慮書(2011年6月)や準備書(2013年9月)への意見提出という、”自然保護を訴える市民団体”として、一番強い関心を持たねばならぬ時期に何をやっていたのかわからないというのは、実に残念です。…というか、正直な印象として奇妙なんですけど。

いくら反対の声をあげても、何をやっているのか正確な情報を発信しない限りは、ふつうの人々にその行動が理解されないだろうと懸念しているところであります。


それに最近は、南アルプスの環境保全というよりも、安倍政権批判をリニア批判に結び付けようという論法が目立つようになっいるという印象も受けます。確かにまあJR東海の葛西名誉会長と安倍総理との関係は気になるところですし、そうした面からも考える必要があるかもしれません。けれども、これでは普通の人には近寄りがたいのではないでしょうか…? 

まして静岡においては、評価書の論理破たんなど具体的な問題点が明確になっているのに、そちらに目を向けずして、なぜ安倍批判を前面に出さねばならないのだろう…? 

当方のブログで、地元静岡の住民運動についてほとんど言及しないのは、こうした多くの疑問がぬぐえないためであります。



こんな調子でいいのかなあ…?




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