先日12日、長野県飯田市でリニアの説明会が開催されています。各種新聞報道によれば、相変わらず具体的な話はなかったそうです。
説明会後の質疑では、次のような質問(要望?)が相次いだとか(テレビ朝日の番組でも報じられていたようですが)。
「1時間に1本では利便性が低すぎる」
「中間駅が簡素すぎる」
「中間駅が市街地から遠すぎる」
「1県1駅では利便性が低い」
・・・。
素朴な疑問
何をいまさら?
こんなことは、当初、「中間駅を設けない」とJR東海が言い出した頃から明らかだったと思っていましたが…。それにいくら声を挙げたところで、「6000万都市をつくる」ことをうたったリニア計画で、1/200の人々の声を汲み上げることはないと思う…。
それに何故、環境影響評価の説明会において、環境とは全く関係のない地域振興関連の質疑に時間を費やすのでしょう。そちらは別に機会を設けるべきではないのでしょうか?
もっと強い違和感を感じたのは以下の点。
上記の新聞社のサイトには、会場の写真が掲載されています。
写真を見た限りでは、会場に集まられたのは年配男性ばかりのように見受けられます。平日の昼間という時間ですから当然と言えば当然です(そういえば女性の姿もほとんど見えない)。
だけど、失礼な言い方だけれども、会場にお集まりになられた方々の大半は、着工から何十年間もリニア計画に向き合っていくとは思えません。リニアが(JR東海の予定通り進んだとしても)本格着工は数年後、開業するのは14年先、全線開業は32年後。十数年後にはご隠居なされているかもしれない方々よりも、むしろ若者の声に耳を傾けなければならないと思うのですが…。
記事によれば、計画を歓迎する声も多かったらしいけれども、もしこうした人々の間に、「あの高度成長期を再び」という発想が共通認識としてあるのなら、それは少々(イヤかなり)マズイと思う。
→古い記事http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11297060.html
→古い記事http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11297060.html
少なくとも、2013年の今日まで、ど~にか残ってきた自然や景観を壊すだけ壊しておいて、そして成功するのかどうかキワドイ大工事を歓迎し、「後のことは知らんよ~」なんてことだけは絶対に避けなければならないはずです。
なぜJR東海あるいは自治体は、若い世代の人々に、気軽に参加してもらえるような配慮を行わないのか、ものすごく理解に苦しみます。