環境アセスメントとL0系走行実験を同時に進めるのは絶対におかしいのである!
ちょっと整備して書き直し JR東海が、今年9月から2016年度にかけて、山梨実験線にて営業用車両L0系を用いて最大12両編成で走行実験をおこなうと発表しています。(例えば読売新聞中部版など) L0系は新型車両ですし、12両編成で走行実験が行われるのも初めてのことなので、いろいろと新たな知見が得られることとなります。...
View Article「着工前倒しを望む」のは環境配慮欠如の表れではなかろうか?
前回は、「JR東海の主張どおりに環境影響評価(アセスメント)と新型営業用車両L0系での走行実験を同時におこなうのは絶対におかしい」という点を指摘しました。 環境アセスメントについて今までの流れと、JR東海の主張する今後の流れを図示しますと...
View Article環境アセスメントの問題点 総まとめ
現時点で明らかになっている、リニア中央新幹線計画における環境影響評価(アセスメント)の進め方に関する問題点をまとめてみました。 リニア着工までの各段階での「環境配慮」 その1 計画早期段階での環境配慮の欠如...
View Articleリニア説明会についての疑問 何ゆえオジ様・ジイ様向け?
先日12日、長野県飯田市でリニアの説明会が開催されています。各種新聞報道によれば、相変わらず具体的な話はなかったそうです。→外部リンク 中日新聞 南信州新聞 説明会後の質疑では、次のような質問(要望?)が相次いだとか(テレビ朝日の番組でも報じられていたようですが)。「1時間に1本では利便性が低すぎる」 「中間駅が簡素すぎる」 「中間駅が市街地から遠すぎる」...
View Article準備書9月公表はおかしいのではないのかな 北陸新幹線の事例から考える
こういう記事がありました。『リニアの環境影響評価準備書、9月にも公表(時事通信)』会員制記事なので中身は分からないけれども、前にも書いた通り、2014年度着工のためにはこのスケジュールでなければ実現不可能ですから、案の定といった感じです。 そのいっぽうで、今年秋からは、延伸工事の終わった山梨実験線において、新型車両L0系を用いて最大12両編成で走行実験が行われることになっています。...
View Article「環境に配慮」したら南アルプス貫通は不可能!!
リニアが通るための南アルプス長大トンネルからの残土はたぶん東京ドーム5杯分以上。 これってどうするつもりなのかな? 「環境に配慮した」処分方法はどう考えても皆無。 っていうか、環境に配慮すると2027年開業は不可能。 関係者の人々は何を根拠として「トンネル建設は可能」と考えているのかな?...
View Article南アルプストンネルからの残土は600万立方メートル以上?
南アルプスを横断する50㎞以上の長大トンネル群。当然のことながら、トンネルを掘れば残土が発生します。 道路トンネルだろうと地下鉄だろうと、トンネルを掘れば当然のことです。ただ、リニア計画の場合は南アルプスという特殊な場所ゆえに問題が非常に大きくなります。 この残土、今まで530万㎥程度と見込んでいましたが、どうやらさらに多くなりそうです。...
View Articleこんなにたくさんダンプカーが通っていいのかな?
リニア中央新幹線は、幅およそ50kmの南アルプスを、計3本、総延長約52kmのトンネルで横断するものとみられます。トンネルの概略 おおよその断面はこんな感じ。 私の概算では、このトンネル工事にともない、計610万立方メートル前後の残土が発生すると予想されます。東京ドーム約5杯に相当します。くわしくはこちらをご覧ください。...
View Article山岳部では輸送すること自体が大規模自然破壊なんですが
残土の問題を蒸し返しているついでに輸送路の問題を再掲します。昨年秋に書いたものをベースにしています。 JR東海は南アルプスを横断する長大トンネルを掘るにあたり、南アルプスのど真ん中、大井川源流の静岡市二軒小屋という場所へ斜坑を掘ろうと計画しています。斜坑というのは長大トンネルの工期を短縮するために横から本坑へ掘り進める工事用トンネルのことです。...
View Article土管列車!?
この週末、何だか急にアクセス数が増えました。何だろうと思ってましたが、どうやらネットニュースで「リニアは土管列車。車窓を楽しめない」という記事が配信されたためのようです。こんな巨大土管が延々と続くわけですな はっきり言って、「何を今さら?」という感じ。そんなことは前々から分かりきったことだったのに・・・。以下、「土管列車報道」から思いついたことをダラダラと書いています。...
View Article「土管列車」報道はリニア問題の本質を表している…かも
「土管列車」について、ネット上では、ああだこうだと話題になっているようです。 ああした構造にせざるを得ないというのは、やっぱりお天道様のもとを堂々と走ることに自信がないことの表れなのでしょう。 ●磁界が周辺に及ぼす影響に不安がある ●ガイドウェイ内に何かが侵入することに対して不安がある ●走行時の騒音対策に不安がある ●トンネル進入時の音に不安がある ●天候対策に不安がある...
View Articleニュージーランドの「南アルプス」では国立公園内のトンネル工事が中止
このようなニュースが配信されています。 世界遺産地域へのトンネル建設却下、ニュージーランドhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130717-00000055-jij_afp-env 7月17日(水)19時58分配信 【AFP=時事】ニュージーランド政府は17日、同国の南島(South...
View Articleもひとつの審議会-超電導磁気浮上式鉄道技術評価委員会-って何を審議していたの?
参議院選挙が終わり、衆参両議院とも自民・公明党が過半数を獲得することとなりました。自民党が推し進める、総額200兆円の国土強靭化計画の一環として、リニア計画のような巨大プロジェクトにとってはまさに追い風といったところなのでしょう。...
View Article静岡空港の赤字解消のために南アルプスを差し出す?
先日24日、静岡新聞朝刊にあった小さな記事です。 「リニア整備と空港新駅設置 県、JRにウィン・ウィン 県議会で知事、持論展開」 とあります。 要点をまとめますと…。...
View Article山梨リニア実験線の環境アセスメントはどうなっていたのかな?
先日、東京都町田市でリニア中央新幹線の環境影響評価についての説明会が開かれました。参加された方のブログによれば、次のような質疑があったということです。 (問い)山梨実験線の環境影響評価の資料はどこで見られますか?(JR東海の回答)要領を得ず、曖昧なまま。 なんでもないやり取りのようにも見えますが、リニア計画における環境アセスメントが抱える、重大な問題を突いた質問だと思います。 ◇ ◇ ◇...
View Article残土は50㎞で950万立方メートル
長野県区間約50㎞での残土発生量の試算が出されたそうで、記事になっています。 一部を引用。リニア、県内トンネル掘削残土は950万立方メートル JRが試算 信濃毎日新聞8月05日(月)...
View Article南アルプスをダンプカーで埋めつくすつもりなのかな?
JR東海がはじめて残土に関して具体的な試算を示しました。長野県内区間約50㎞から発生する残土の量は、おおよそ950万立方メートルになるとのこと。 私が以前に試算したときには、南アルプスの52㎞のトンネルから発生するのは610万立方メートルとなったので、それにくらべるとかなり多めです。 私のシロウト試算が妙に過小評価だったのは、「変化率」という概念を考慮していなかったためでした。...
View Article大井川をこれ以上壊さないでくださいな -静岡県民も考えてね-
ぜんぜん話題にあがりませんが、南アルプス、特に大井川の「水」の問題です。 リニアの工事で水といえば、長野県飯田市の上水道水源地帯でのトンネル工事が話題にあがりますが、個人的には大井川のほうが「やばい」と思っています。...
View Article実験線延伸工事での水枯れ事例
このほど南アルプスのユネスコエコパーク登録に向けて、関係市町村で基本合意書の締結式が行われたと、報道がなされました。 2013年8月18日 静岡新聞朝刊より うまくいけば南アルプスの環境保全と周辺の活性化につながることが期待されます。しかしながら、果たして目前に迫っているリニア中央新幹線という、超巨大計画に対して、どのような対応をとるというのでしょう? その答えはいっこうに聞こえてきません。...
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