今日の静岡新聞朝刊。
不正入札、南アルプストンネル工事計画、「のぞみ号」車両トラブル、ついでに東海道線立往生と、JR東海がらみの話題がいっぱいでした。
厚顔無恥…。
ぐるりと見まわして、改めて中央の”JR東海社長「計画通り」静岡工区「同意待たず着手」含み”に目を通すと、この言葉が頭に浮かんできたのでありました。
―いつまでも時間がある話ではないという認識
ちょっとこれは、冗談がキツイなぁと感じました。
静岡県民が「2027年までにリニアを造ってください」と懇願したことはない…と思います。
ふつうの静岡県民が南アルプスルートを要請したわけでもありません(2010年当時、県知事が歓迎したことはある)。
静岡県はリニア中央新幹線建設促進既成同盟会に参加しているわけでもありません。
南アルプスぶち抜きルートと、2027年名古屋開業を言い出したのはJR東海のほうです。静岡県側の意向をも反映して決められた開業予定ではありません。
それでいて、計画修正の声には全く耳を貸さず、メチャクチャな環境破壊の実行を宣言しておきながら、まともな環境保全措置を考案せずに協議を遅れせているわけで、着工が遅れているのは自縄自縛だと思います。
それなのに「時間がない」という認識には違和感を覚えます。
さっさと着工したかったら大井川流域を通らず間ノ岳~北岳あたりにトンネルを掘ればいい。
そうすれば、静岡県と交渉する必要はなくなる。残土は南アルプス林道(旧スーパー林道)を使用して長野県と山梨県で折半して処分すればいい。
なお、冒頭記事にはJR東海社長の発言として、
静岡空港の新幹線新駅構想については「高速性の流れを止めかねず従来から『ありえません』という話で私どもの考え方は首尾一貫している。新駅設置について誰かと私どもが合意したということは一切ない」と、明確に否定した。
と書かれています。つまりリニア通貨と空港新駅との取引の可能性はなくなったとみていいでしょう。これで静岡県側の変な期待に配慮する必要もなくなりました。
ルートは変更したほうがいい。