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Channel: リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?
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リニア開業で静岡にメリット?

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最近、静岡駅にリニア事業推進をPRするパネルが設置されたという話を耳にしました。

見に行ってみたところ、縦1m少々、幅2mくらいで、そばにあった「さわやかウォーキング」のパンフレット置場よりも安っぽく、気が付く人の方が少ないんじゃないか、というモノでした。人通りの多いところ故に、立ち止まって写真を撮るのは何となく気が引けたので、写真はありません。

もっとも、下記のホームページに掲載されているようなことがそっくり載せられているといった感じなので、改めて写真を載せるまでもない…かもしれない。
JR東海ホームページ「超電導リニアによる中央新幹線」 

第3回中央新幹線小委員会 配布資料 「超電導リニアによる中央新幹線の実現について(プレゼン版)」 

静岡駅に設置した、ということは静岡県民向けにアピールしているのでしょうが、静岡県内でリニア事業が進まない最大の要因となっている大井川の流量減少については一言も触れておらず、不自然さもにじみ出ていました。
⇒夕方のテレビ番組「とびっきり静岡」で時々取り上げられているから、静岡県民が全く知らないという案件ではないと思う。

ところでそのパネルには次の図が掲げられていました。

東海道新幹線のダイヤが「のぞみ」主体から「ひかり」「こだま」主体になるので静岡県民にとって利便性が増すのだということです。
(このイメージ 1

(この図自体は第3回中央新幹線小委員会 配布資料 「超電導リニアによる中央新幹線の実現について(プレゼン版)」より。駅のパネルにも同じ図があった。) 

これって額面通りに受け取ってよいのでしょうか・・・。

今の東海道新幹線は、昼間は1時間に「ひかり(岡山行きと新大阪行き)」「こだま」ともに2本ずつというのが基本となってます。なお、新大阪行きの「ひかり」は基本的に名古屋まで素通りするようです。

現時点では、「ひかり」「こだま」を1時間に4本走らせていることで、途中駅からの需要にこたえているようです。現状で「ひかり」「こだま」の輸送力が不足していることを表すデータ、あるいは将来的に増える予測結果がJR東海から示されれば、「なるほど。将来は運行本数を増やされるだろう。」と納得できると思いますが、現時点で、そのような動きはありません。

もしかすると8両編成ぐらいにして1時間6本走らせるなど、いろいろな可能性自体は広がるのでしょうが、いずれにしても、沿線自治体と将来のダイヤについて具体的な協議が始まったという話は全く聞きません。

果たして将来、中央新幹線開業後に物理的にダイヤに余裕が生じたとして、これ以上運行本数を増やすつもりがあるのでしょうか。

もっとも、肝心のリニア中央新幹線のダイヤ自体、沿線自治体との協議が行われているかどうか知りません。

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