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Channel: リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?
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空からの侵入対策はどうする?

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先日頂いたコメントで気になったのですが、リニア中央新幹線の障害物・侵入対策は、これまでの鉄道と同様で済むのでしょうか?

中央新幹線は、地上区間はほぼ全て高さ20m以上の高架橋であり、一部地平を走る区間では、コンクリート製のフードがかぶせられます。駅では、ホームと軌道とは壁で仕切られます。

したがって人が入り込んだり、石などを投げ込まれる危険性は低かろうと思います。

これを踏まえ、国土交通省の超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会では、障害物・侵入対策として次のように結論付けています。
イメージ 2

・・・空からの侵入は想定されていないようです。

以前のブログで疑問視したように、カラスが針金ハンガーやらスチール缶をくわえて落っことす可能性だってあります。鉄製のゴミの上を列車が通過する際、車体の超電導磁石に影響が生じることはないのでしょうか。

また、昨今では様々なところでテロ対策が必要だと騒がれています。

先日紹介した記事によれば、リニアの保守点検作業では、超電導磁石の存在ゆえに、鉄製工具ひとつで重大事故につながるとの認識で備品管理を行っているとのことでした。

男ばかりのリニア試験場で働く女性の仕事」 
PRESIDENT ONLINE 2018年4月10日
 
http://president.jp/articles/-/24810?page=2 

見方を変えると、悪意を持った人物がラジコンヘリやドローンで、列車の接近間際に鉄製工具を放り込んだら、あるいは鉄クギや針金などをばらまいたら、重大事故につながりうる、ということになるのかもしれません。

現在のところ、法律で無人航空機の飛行が原則として禁止されているのは、
(A)150m以上の高さの空域
(B)空港等の周辺の上空の空域
(C)人口集中地区の上空
となっています。

国土交通省 「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」

新幹線、高速道路等の上空は禁止されていないようです。しかし、強力な磁石によって超高速走行するという特性上、今後は、中央新幹線の路線上空での飛行を禁止する必要が出てくるのではないでしょうか。

また、禁止するといっても、単に文章で示しただけでは実効性がありません。そこで、事業者として監視が必要となるでしょう。高速道路などと違って、軌道の外にまで目を向ける必要が出てきそうです。


高架橋周辺に多数の監視カメラやセンサーのようなものを設置したい…などという話が出てきやしないしないでしょうか。

現在の新幹線沿いの道路を歩いていても、特にとがめられることはありません。場所によってはフェンス1枚で隔てられているだけです。しかし中央新幹線の場合、ウロウロしているだけで不審人物扱いされるかもしれない・・・。

高架橋周辺にて、今までと変わらぬ生活が保障されるのでしょうか?

イメージ 1

東海道新幹線日本坂トンネル

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