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Channel: リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?
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静岡市長「静岡市はリニア工事に合意」を撤回

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先週20日に静岡市とJR東海との間で「中央新幹線(南アルプストンネル静岡工区内)の建設と地域振興に関する基本合意書」が取り交わされ、同日、静岡市の田辺市長が「静岡市は南アルプストンネル工事に同意した」という主旨の会見を行いました。

6/20 SBSテレビ
静岡市とJR東海が基本合意 リニア新幹線 南アルプス工事


合意文書の内容です
https://blog.goo.ne.jp/matsuya-kiyoshi/e/2a47164837dc0eca86f44f687b1fcb5f

中央新幹線(南アルプストンネル静岡工区内)の建設と地域振興に関する基本合意書


 静岡市(以下、「市」という。)と東海旅客鉄道株式会社(以下、「JR東海」という。)は、中央新幹線(南アルプストンネル静岡工区内)の建設の円滑な推進と地域の振興に資するため、下記の事項について、それぞれの役割分担のもと、相互に連携、協力して誠実に取り組むものとする。

記 

1.市及びJR東海は、中央新幹線の建設に伴う交通の安全確保及び地域振興のため、県道三ツ峰落合線及び主要地方道南アルプス公園線の道路改良について、以下の役割分担のもと相互に協力して進める。
 (1)新設するトンネル(京塚橋付近~大沢戸橋付近)はJR東海が自らの負担で施工する。
 (2)トンネル前後の道路拡幅及び災害防除等の道路改良は、市が自らの負担で施工する。
2.JR東海は、市からのモニタリング等適切な環境保全措置の要請を踏まえ、環境影響評価に基づき、中下流域にも配慮して誠実に対応する。
3.JR東海は、地元要望である剃石地区の造成に協力するものとし、市は、これに必要な手続きに協力する。
4.市は、発生土等の再生利用に協力するものとする。
5.市は、JR東海の南アルプストンネル工事に必要となる許認可を含む行政手続きに関して速やかに対応する。
 内容の詳細等は別途協議するものとする。
 この合意の証として本書2通を作成し、市及びJR東海は記名押印の上、各自その1通を保有する。

静岡市長
 田辺信宏 印
東海旅客鉄道株式会社代表取締役社長
 金子 慎 印



ところが、大井川の流量保全をめぐる交渉の最中にも関わらず、静岡市が独断で「着工に合意」したとして、県知事と大井川流域の市町が一斉に批判、県知事は「水問題は片付いておらん」として合意の撤回を求め、市民団体からも非難の声が上がりました。

こちら22日の静岡新聞より。
イメージ 1


批判を受けた田辺市長は本日(26日)午後、「合意した」とは誤解を与える表現だったとして発言を撤回。

6/26 SBSテレビ
「リニア合意も田辺市長が発言撤回 川勝知事からの批判受け」

何ともお粗末な話となりました・・・。

この合意文書、読んだ限りでは県道トンネルを造ることに合意しただけであって、リニア本体工事については、具体的なことは何も書いていないように思えます。

リニア工事に同意するという表現はありませんし、これまで懸案されていた事項が解決されるようにもみえません。そもそも河川法や森林法などでの各種許認可権は県知事にあるので、市が合意したところで工事が自動的に始まるわけではない。



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