静岡県がリニア本体工事の許可を出さないことで、愛知県の大村知事がいたくご立腹されているそうです。
そして、ふたたび「国の調整を…」とおっしゃっているのですが、ということは現段階では(表向き)国の調整は始まっていないということなのでしょうか。
リニア工事の溝埋まらず 愛知県知事「今まで言ってたことを、また言っていた」 静岡県副知事の説明で
テレビ静岡 7/8(月) 20:55配信
テレビ静岡 7/8(月) 20:55配信
既成同盟会の会長=リニア推進派の旗頭として焦っているのかもしれません。
リニア事業は、「環境に配慮しながらルートを絞り込んできた」というタテマエのもとに進められています。
当初の25㎞幅⇒3㎞幅⇒現在の予定路線
という順序です。
そして、「JR東海が環境影響評価書で示した環境保全措置は適切である」というタテマエのもとで、国土交通大臣は事業認可をしました。
こうした経緯で進められてきたのに、今、国土交通省が調整に乗り出したらどうなるでしょう。
現在ネックとなっているのは静岡工区における大井川の流量減少や発生土処理という環境問題です。川勝知事の魂胆がなんであろうと、現実問題としてJR東海の事業計画に不備が多いから許可を出せないのです。見方によっては、許可を出さないという口実を与えてしまっているともいえます。(本当に問題がないのなら、河川法上の事務手続きはクリアできているはず)
これについて国土交通省が調整に乗り出すのなら、現時点でリニア計画には環境保全上の懸念があることを認めることになります。つまり評価書に示された環境保全措置について国土交通省が疑問を示すことに他なりません。
すると、環境保全上の懸念は小さいとの判断に基づく事業認可は何だったんだ?という話になります。現在、「不適切な環境影響評価書に基づき事業認可した国土交通大臣の行為は違法である」といいう主旨で、事業認可取り消しの裁判が続けられています。当然ながら、国土交通省としては「JR東海の環境は保全措置は適切であった」と主張していますが、この根拠があやしくなるわけです。
ストップ!リニア訴訟 被告(国)側準備書面(8)より(平成30年6月25日)
https://linearstop.wixsite.com/mysite/blank-14
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なお山梨県知事はそのあたりの経緯を把握されているのか、「県とJR東海が協議を…」とおっしゃっています。
(追加)
北陸新幹線のトンネル工事により、周辺で井戸の涸れる被害が相次いでいるとのこと。
新幹線のトンネル工事影響で周辺集落の水が枯渇 伝説の井戸も使えず
7/9(火) 17:18配信