南アルプス登山道 山梨と静岡とのダブルスタンダート
”リニア反対派”への苦言を続ける。例によって、また山梨県編の環境影響評価書の問題であるが、こんな馬鹿げた評価書を放置しておいて、反対も何もないのである。今回取り上げるのは、「人と自然との触れ合い活動の場」である。静岡市の二軒小屋ロッヂは、南アルプス南部の主要な登山拠点となっている。ここに来るには、静岡市街地からバスを乗り継いでくるのが主流である。それとは別に、山梨県早川町の新倉から、県境の伝付峠を越...
View Article南アルプス地下のトンネル総延長は100㎞以上!
南アルプスのトンネル計画について、リニア計画や南アルプスの環境保全に関心を持つ人々はもとより、「リニア反対派」の間でも、いまだに概要が伝わっていないようなので、簡単にまとめてみた。こちらのリンク先をご覧いただきたい。http://park.geocities.jp/jigiua8eurao4/SouthAlps/liner-minamiarupusu1.htmlところで、一番の誤解というか、伝わって...
View Article大井川の導水路トンネルって何のために造るのだろう?
大井川の導水路トンネル案についてである。この導水路案、トンネル湧水を放流することにより流量減少の対策にはなりうるけれども、水が戻ってくるのは本坑トンネルよりはるか下流であって、上流部の生態系への対策には一切役立たない。そのうえ、10万立米ほどの発生土を余計に増やしてしまうし、途中で沢の水を引き込むかもしれないという愚案である。...
View Article長野県虻川と青木川流量予測結果はどうなった? ―事業者の暴走を容認しているのは誰?―
「隠れリニア推進派」のレッテルを貼られている以上、リニア反対派への文句を続けたい。当方の主張に不満があるのなら、コメント欄に書き込んでほしいところである。「リニア反対派」は、リニアのトンネル建設によって河川流量や地下水位が低下する可能性があるとして、さかんに問題視しているようである。しかし、その「リニア反対派」の間からはなぜか全く問題提起されていないのが、伊那山地隧道の建設による河川流量への影響と、...
View Article平成26年度静岡市南アルプス環境調査
先週のことになるが、静岡市が委託して行った「平成26年度南アルプス環境調査」の結果が公表された。9日に公表されたのであるが、その後専門家からの指摘を受けて11日に修正版が公表された。結果はPDFファイルとしてまとめられており、静岡市役所ホームページで閲覧可能である。http://www.city.shizuoka.jp/041_000012.html調査項目は、 ●トンネルの存在による水資源への影響...
View Article外来種の侵入対策は? ―南アルプスが南アルプスでなくなってしまう― その1
リニア建設に伴う環境破壊というと、トンネル工事に伴う川の流量減少 希少動植物の分布地消滅 大量の工事用車両の通行に伴う生活環境の悪化騒音・振動エネルギー消費の増大 といった問題が頻繁に取り上げられる。これらとに比べると、ほとんど話題に取り上げられることが無いのだけれど、良好な自然環境の残されている地域では、外来動植物の拡散...
View Article大鹿村の送電線地下化はムリ? ―静岡ではできたのに?―
リニアの南アルプス横断トンネルの西側坑口となる長野県大鹿村では、様々な環境破壊が懸念材料にあがっている。そのうちのひとつに、送電線による景観破壊というものがあげられる。大鹿村は美しい山里・山岳風景が重要な観光資源となっており、「日本で一番美しい村」連合に加盟しており、また存在全域が南アルプスユネスコエコパークに登録されているということもあり、その景観の保全は重要な課題である。ところがリニアの建設にお...
View Articleリニア 大井川導水路案は評価書で言う環境保全措置に該当するのかな?
リニアの南アルプス横断トンネルによる、大井川の流量減少への懸念にまつわる話である。かなりややこしい内容であるので、環境影響評価書そのものと見比べながらお読みいただけると幸いである。先日、JR東海の設置した有識者会議「大井川水資源検討委員会」のメンバーが大井川源流部の導水路建設予定地を視察したらしい。詳細は不明であるが、早急に計画を具体化させ、秋にも地質調査等を開始すべきとのこと。図1...
View Article大井川河原に巨大盛土&導水路で評価書が有名無実化?
7月14日に静岡市役所で開かれた市環境影響評価専門家会議において、JR東海は、静岡県内に掘り出される発生土全量を、燕沢付近の大井川河原に集約する案を説明したという。...
View Article土石流の受け皿に土石を積み上げる愚かさ
JR東海は大井川源流の燕沢平坦地という場所に静岡県内での発生土360万立米を盛土として処分したい方針なのだそうだ。前回は評価書との整合性について見てみたが、やはり大きな懸念として、そのような巨大盛土を行った場合の、土砂の移動との関係をあげねばならない。このブログで再三指摘したことであるが、改めて取り上げてみる。この一帯に合流する沢は、いずれも流域内に大小の崩壊地をかかえている。一帯の地形図とGoog...
View Article南アルプスの西俣、燕沢、二軒小屋付近 写真をご提供いただけますと助かります
残暑見舞い申し上げます・・・暑い!涼しいところへ行きたい!ヒマがない!こんな毎日であります。JR東海がぶっ壊そうとしている南アルプスの現況を確かめに行きたいのですが、なかなか実行できないでおります。行くだけで1日、調べて歩いて1日か2日、帰りに1日。3日以上は必要…。う~ん、、、ネットで検索していたら、つい先日、リニアの南アルプス横断トンネルの想定ルート頭上を、山梨県早川町新倉~伝付峠~静岡市二軒小...
View Article大井川のヤマトイワナとリニア計画
南アルプスの大井川源流に生息しているヤマトイワナの保全とリニア計画とをめぐる一連の議論と問題点です。お断りしますが、作者はヤブ沢でアマゴやタカハヤ、アブラハヤ程度しか釣ったことのないシロートですので、渓流釣り・渓流魚の知識はあんまりありません。そこらへん、どうぞご了承くださいませ。【要旨】JR東海は、南アルプスの大井川流域地下に多数のトンネルを建設することにより、流量減少、発生土置場造成などによって...
View Article地元との合意を得ようとしない不思議な企業
何でも南アルプスを横断するトンネル工事を請け負う業者が決定したそうである。一部引用着工したのは同トンネルの東端にあたる山梨県側の工区7.7キロ。今年3月から公募型の入札手続きを進めていたが、大成と佐藤工業、錢高組の3社によるJVが施工者に決まり、26日付で契約した。...
View Article南アルプストンネル山梨工区の早期着工は不可能?
南アルプストンネルの山梨側工区が落札されたことを受けて、新聞各紙は「リニア本格着工」という報道をしていました。けれどもこれって、いわゆるミスリードじゃないのでしょうか。というのも、「発生土処分がどうなるのか、いまいち確定していない」ということが見落とされているからです。先日のブログでこのように書きました。山梨県早川町にも大量の発生土が出される。地形的に行き場はないはずであるが、山梨県による道路整備事...
View Article付帯施設と環境アセスメント -住民意見提出を回避させたじゃあるまいな?ー
何でも後回し ということが生み出した問題点について、今一度、考える必要があると思います。【要旨】...
View Article乾燥堆肥の大量搬入 ―南アルプスは誰のモノ?―
慌てて書いたので文章がまとまっていません。思いついたことをダラダラ書いてます。本日、南アルプスの静岡県側、つまり大井川源流域に、土地所有者の特種製紙という企業が、大量の乾燥堆肥を搬入しているという報道がなされました。(静岡新聞...
View Article南アルプス乾燥堆肥大量搬入計画 ―静岡市清流条例・セビリア戦略との整合性ー
南アルプス大井川源流域に大量の感想堆肥を搬入する計画について、南アルプスユネスコエコパーク制度という面から、もう少し考えたいと思います。大量の乾燥堆肥を置こうとしている付近の大井川リニア本体工事が始まると、右手の森林は発生土の下となる2014年10月に南アルプスを訪れた方より写真を提供して頂きました乾燥堆肥を搬入しているのは南アルプス大井川源流域の土地を所有する特種東海製紙という企業です。同社の製紙...
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